アラフィフ公務員の悟り

人生の主役は自分だと気づいたある公務員

いつまでイエスマン!?

 サラリーマンの出世は「イエスマン」であることがかなり重要な要素になってくると思います。
 特にこの日本社会では・・・。

 先日、国会の場で総理に向けて発言された政治家がメディアで取り上げられていました。
 内容は、身内から手厳しい的を得た指摘をしたものですから、国民からしてみれば「その立場でよく言った!」「そうだ、そうだ!」という意見が多かったと思います。

 しかし、後ほどその発言の重大さに気付いたのか謝罪したとかいう報道もありました。
「なぜ!?」
 国民からしてみれば、民意を反映した意見なので、身内が耳の痛い指摘を堂々と言える組織って信頼できると思います。
 パフォーマンスとしてされては残念ですけど。


 私の職場でも「イエスマン」は数多くいます。
 特に上部組織の方々に目立ちます。
 やはり皆さんが守りたいのは組織ではなく、保身なんでしょうね。

 今年からあるシステムを構築してそれを活用してより効率化を図りましょうという趣旨で導入されたシステムがあります。

 このシステムの考案者は民間企業でいうところの部長又は専務クラスの方です。
 実際、現場に導入されたのでいざ使ってみると欠点ばかり目立つシステムだったというベタなオチです。
 でも、考案者が考案者なので無下に扱うことはできず、頻繁に使用するよう指示されるわけです。
 挙げ句にその使用状況まで管理される始末。

 ある時、その考案者が視察に来庁することになりました。現場の意見を聴くことを目的に「意見交換会」のために来るわけですので使い勝手の悪さを指摘することにしました。
 ところが、予め批判的な意見は言わないように釘をさされるわけです。
 意見交換会なんて名ばかりで、褒められてご満悦で戻られるように仕向けることが最大の目的になっているんです。

 組織運営に必要なことは、現状を踏まえて改善し続けることで発展させていくことです。
 権力者の顔色ばかり見て、自身の保身のためにユーザ目線で考えられない者が幹部にいる組織に明るい未来はないのです。

 特に政府や公的機関のように税金で運営されている以上、常に最適な環境を提供できるように反対意見を歓迎できる環境を作らなければならない。
 
 わが職場は「イエスマン」だらけです。
 とても寂しい・・・。