アナログとデジタル
昔は処理に時間が掛かって面倒だったことが、デジタル化の進化により速くなっています。
そんな不便だった時代に再び戻って新鮮な感覚を思い出して恋愛をするというビートたけしさんの恋愛小説の「アナログ」が上映されています。
私も実際観に行ってきました。率直な感想はCMって観たくなるように上手に作られているなあということです。
今日は「アナログ」と「デジタル」をテーマにして私なりに昔と現代を比較してみました。
1)携帯編
かれこれ30年程前に今のスマホの前に主役だったガラケーが販売され始めました。
更にこの前となると、私は持たなかったので詳しくないですが電話機能はないポケベルというものがありました。
このポケベルもなかった前は待ち合わせも、今みたいに履歴を残せないわけですから、その時間に会えなかったりすると場所や時間が間違っていないか不安になるんですよね。
緊急事態で予定が変更になった時は困ったものでした。この点は今の方が圧倒的に勝っていますね。
2)カメラ編
今はデジカメやスマホで写真を撮ってその場で好きなものだけ選ぶことができて印刷、保存が手軽にできます。
一方、昔はフィルムを入れてそれをカメラ屋さんに現像に出して何日かしてから取りに行く。
このフィルムの最大の弱点は、全ての写真を現像しないといけないというところです。
写真を撮って直ぐにその場で確認できないため、失敗したとわかっていても強制的に現像されます。
これも一見デジカメが圧勝しそうなものですが、実はそうでもないようです。
人間はいつも同じ状況には飽きが来るのです。
違う世界を見て刺激を受けたがるため、画素数の低い静止画を楽しむのが流行っているようです。
3)辞書編
究極のアナログが書籍タイプの辞書です。
手垢がいっぱい着いた使い込んだ辞書というのは勲章のような見方がなされていました。
調べた語彙の隣に書いてある言葉も同時に覚えられたりすることもあるのがメリットです。
一方、時代は進み、電子辞書が発売され、更に進んでスマホ1つで何でも調べられる時代が来ています。
検索したものが一瞬で調べられる技術は素晴らしいです。これが日常になって、更に進化してもっと便利になっていくでしょう。
でも、本当にこれでいいのか・・・。
検索力は鍛えられるかもしれませんが、知識をインプットする力が鍛えられるかどうか疑問ですね。これからは覚えなくてもいい時代が来るのかもしれませんが、脳力の低下に繋がるのではないのかと思うのは私だけでしょうか。
アナログ対デジタル
どちらにもメリットデメリットとがあります。
アナログ時代に生きてきた私は、便利になるのは歓迎しますが、それで失われるもの、または得られたはずの脳力が育たなかったりしないだろうかと勝手に心配しています。
今や手放せないスマートフォン。
これがない生活なんて考えられないのは人類共通の意見だと思います。
アナログの時代にはもう戻れない。