アラフィフ公務員の悟り

人生の主役は自分だと気づいたある公務員

親子の関係・・・でも

 公務員人生を歩んできた中で、職場にそれとなく忖度をして生きてきた自分がいます。
 人間、特に若い頃は人にどう思われるかばかりを気にして生きがちです。
 「忖度」という言葉があるように空気を読んで相手の要求に応えることに全力を注いで生きてきたことを後悔しています。

 先日、久しぶりに母親と言い合いになりました。
 私の母は、とにかくネガティブ思考で、周りにどう思われるかばかりを気にして生きている超絶承認欲求の強い人間なんです。

1)承認欲求は要らない

 母の知り合いの子供が昇進して役職に就いたという話を聞いたらしいのです。
 その子供の年は私と同じくらいらしくて、サラリーマンなら役職につく年齢になってくるわけです。ですが、私はというと実力もなければ、興味もない生活を過ごしていますので、当然昇進とは無縁です。
 そんな私に、「あなたはどういうポジションなのか」と聞いてきました。私は昇進を目指していないことを伝えるとなぜ興味がないのか、当然昇進できるように頑張るのが普通でしょ?という感じで責めてくるのです。
 いくら親だからと言っても子供は別の個体です。
 しかし、親からしたら子供の昇進を心待ちにしている気持ちもわかります。
 が、あくまで私の人生です。
 母のために生きていないことを理解できないようなのです。

2)自分の常識を押し付ける

 何でも自分が考えていることを押し付けてくるのには本当に困惑します。
 自分の中で信念を持って「コレが正しい常識なんだ」と自己完結してくれている分には何の問題もないのですが、他人にまでそれを押し付けてくるものだからついつい足が遠のいてしまってます。
 私の母も高齢になってきたので定期的に様子を見に行かなければと思いつつも、この年になっても持論を押し付けられるとと思うと嫌になります。

3)アップデートしない

 これは高齢者あるあるだと思いますが、昔得た知識、習慣はいつまでも通用すると思いがちです。
 確かに、ことわざなんかは今の世の中でもよく言ったものだなあと思うことは多々あります。
 例えば、休日出勤があった時のこと。
 この場合、振替休暇を取らないといけないという決まりになっています。しかし、そこは休暇を返上して働きなさいという自分を犠牲にして働くことで周りに認めてもらえるという高度成長期さながらの思考を今でも振りかざしてきます。
 その考え方は、管理職のマネジメント能力が疑われる結果になる時代だということがわかっていません。

4)メディアに踊らされる

 テレビ、新聞が情報源となっている母です。
 幸か不幸かネットを見ることが少ないことは惑わされるメディアが減るという意味ではまぁ良いか。
 高齢の母は、テレビと新聞で十分に影響されます。
 コロナ禍最盛期だったあの頃、納豆が予防になるといえば買い、あのうがい薬が効くと聞けばすぐに買いに行く。
 自分の頭で考えることをせず、メディアの報道を鵜呑みにしてすぐに飛びつくといった浅はかな思考に呆れていました。

5)たとえ親でも・・・

 ネガティブ思考を持つ人間の側にいるとその思考は伝染していきます。現に、40歳頃までは私の思考は母親に似ていたと思います。
 私の場合は、気功をきっかけに世の中の見方が変わったことから思考もクルッと変わりました。
 例え親であっても自分の人生に影響がある程のネガティブ思考に付き合う必要はないと思っています。
 自分の人生の妨げになる考えをいくつになっても押し付けてくる親なら、それは親であっても距離をおいて自分らしく生きることを選ぼうと思います。