老後資金の試算(前編)
人間は本来、楽しいことだけを考えて生きたい動物です。その方がストレスなく過ごせますからね。
今私が無意識のうちに考えていることは、頭の中の電卓で老後に必要な資金を弾き出すことです。
そのためには、現在の資産をどう守るか又はどう運用するかを考えなければなりません。
結構な期間をかけていますが答えが出ません。
普通なら「もうや〜めた!」ってなるところですがそうならないのです。
実は私にとって「楽しい作業」であることだと気付きました。
正確に言うと「暇つぶし」に近いですが。
冷静に考えるとわかりますが、この計算に正解はありません。自分の寿命が分からないのですから答えなんて出るはずもないのです。
あくまで自身が想定する寿命だったり、その時点での生活費を仮定して算出するのです。
想定されるパターンはいくつもあるのでそれぞれでシミュレーションしています。
答えが出ない計算をして何が楽しいのかと思うかもしれませんが、何故か考えちゃっているんですよね。
結局いくらいるのか
今の日本の置かれた状況から推測すると、子育てをしている現役世代と同じだけの金額かそれ以上必要になるのではないかと思っています。
少し大袈裟かもしれませんが、次の問題が解決されなければ現実味を帯びてくるのではないでしょうか。
①物価上昇と給料横ばい
軒並み物価が上がって生活費がかさむ一方です。
更には、手取り所得も横ばいが続いていけば今までの貯蓄を食い潰されていくことになります。
ウクライナ情勢、円安等の影響もありますから、これらが落ち着けば価格が下がるかといえばそうはならないと思います。
一度上がった価格は簡単には下がりませんよね。
②保険料増額と増税
ドンドン加速する少子高齢化。これにより一番煽りを食うのが老年者だと思います。
今までは親の世代を支えるために社会保険料を支払ってきたのに、いざ支えてもらう立場になった時には、支えてくれる人がいないんです。
結局、自分自身で生活を守るどころか、次世代のためにも負担を強いられる勢いです。
減額された年金の中から、増額された保険料や所得税が差し引かれていくことになるでしょう。
③8050問題
これは80歳になった親が50歳になった引きこもり等で経済的自立が出来ない子供を養育していく世帯が増加しているという現実です。
子供がいる方にとっては他人事ではなくて、いつ自身の身に降りかかるか分かりません。
もし、これが現実のものとなった場合は生活設計に大きな狂いが出できます。
これらのように割りと高い確率で起こりうることを想定して後編で算出していきたいと思います。